絶対にバレるな！ (ページ13)

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焦りページ13

晶哉は私から離れて氷袋を持ってくると、足首の上に置いた。

   晶哉「俺次リレーだから行くわ。保健の先生呼んどくから。  ゆっくり休んどって」

   「ありがとう…」   

身体を起こしてお礼を言うと、晶哉は私の頭をポンポンと撫でた。    

保健室のドアが閉まると同時に、私は布団に潜り込む。     

バレた…？  バレたよね…？   

男が男に頭ポンポンなんて、普通しないよね！？

前は髪の毛ぐしゃぐしゃにされたのに…   

晶哉は私のこと完璧女だと気づいてしまったのかな。

     てか、胸触ったよね…？   

サラシ巻いてるし服の上からとはいえ、今更恥ずかしくなる。

    顔がどんどん熱くなっていくのを感じて、足首にあった氷袋を顔の上に持っていった。      

しばらくすると保健室の先生が来て、足の処置をしてくれた。

   それから、良くなるまで休んでていいからね。と一言言うと、先生はまた出て行った。    

次はリレーだっけ。   

私の出番はもうないけど、リレーには晶哉が出る。

    最後の種目だし、応援しなきゃ。

    処置はしてもらったし、冷やしたおかげか痛みはだいぶ引いていた。

   晶哉に感謝しなきゃ…。

   けど、私のことを女だと気づいてしまったであろう晶哉にどんな顔して会えばいいのかわからなかった。

    「はぁー…」   

大きな溜息が出る。

    とりあえず、応援に行かなくちゃ。