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男装のはじまり。 ページ1

「おはよー」






健「おっす!凛ちゃん!相変わらずちっこいなぁ?」







「だから、ちゃん付けで呼ぶな!ちっこいって言うな!」







朝からうるさいこの人を避けて自分の席に行く。






笑いながら付いてくる健。







誠也「俺よりちっこいもんな?」






晶哉「みんながちっこいって言いまくるから凛が困っとるやん笑」





側にやってくる誠也と晶哉。






正門「ははっ笑」





ははっと笑う後ろの席の正門。






「なぁー?助けてリチャ!」






リチャ「お前ら朝から凛のこといじるんやめよーや笑」






リチャの側に駆け寄ると私を庇ってくれた。





誠也「凛って女装したら可愛いんちゃう?」






「うるせぇ!だまれ!!」












もうお分かりだろうか。






私、男装してます。



凛(りん)という名前は偽名。











ここはAぇヶ丘高校。


普通の男女共学の高校ではなく…。


男子校である。







何故わざわざ男装してまで男子校にいるかって?







私の両親は幼い頃に離婚。




父は兄を引き取って家を出て、私は母と二人暮らしだった。




あまり愛情は注がれずに育っていった。







中学になった頃、母に恋人ができた。


それから、母の恋人は家に住み着くようになった。





母は働いていて、その人は無職。



その人と2人きりになることが増えて、そのうち私に性的暴行をするようになった。



母がいない時を狙って…。





その状況が続いて3年。





中学を卒業する頃、母は私に一人暮らしを勧めてきた。





好都合だった。





早くあの人から離れたい。




そう思った私は一人暮らしを決意。









男子校を選んだ理由は、男の姿をすれば女だと思われることはないし、襲われないだろうと思ったから。












だけど入学早々、小さいとイジられるようになってしまった。





それでもあの5人はなんだかんだ普通に仲良くしてくれるから嬉しい。






だけど女だってことバレないように、気を引き締めていかなきゃいけないんだ。

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作者名:もなか | 作成日時:2024年2月22日 23時

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