昔からの癖 (健side) ページ44
健side
メンバーは昨日の最終の新幹線で
大阪戻ったけど
俺は明日も仕事があって東京に残った
ホテル着いても考えるんはAのことで
あいつ1人暮らしなのに大丈夫なんかな
夜も遅いし今から行くんはやめといたほうがええな
俺は朝起きてすぐにAにLINEした
『具合どう？なんかテキトーに買って届けるわ』
A 「本当にありがとう」
Aの家に着くと
いつものことやけどお客様用のスリッパが出されとって
コーヒーも用意されとった
そんなことせんでええから寝とけや
A「仕事は？何時からなの？」
『午後から』
A「忙しいのにありがとう」
Aは俺に1回もワガママは言わんし
甘えたこともない
今日だって
買ってきて欲しい物チョイスしてくれたってええのに
晶哉には甘えとったん？
『なぁA』
A「ん？」
『Aぇgroupの中なら1番誰好き？』
A「え？急に？笑」
これは賭けやった
メンバーの集合写真を見せて
1人1人指差してAに見せていく
『まっさん？』
『大晴？』
Aはずっと真顔を貫いとったけど
『晶哉？』
Aは一瞬瞬きした
誠也くんとリチャくんのことも聞いて
『やっぱ俺やろ？笑』
と冗談を言うと
A 「誰が1番好きとかないかな？難しい」
Aは隠したつもりかもしれんけど
高校で出会った時からAは
返事に困った時に瞬きする癖あんねん
ずっとA見とるから嫌でも気づいてしまう
これで確信に変わった
Aと晶哉はなにかあんねや
俺の知らんとこでAと晶哉が
どーやって出逢ってどんな仲だったんか知らんけど
晶哉ごめんな？
Aだけは譲れんわ
俺はAの家にすぐ行ける関係性やから
今は俺が有利やで
俺の初恋やねん
こんな簡単に終わりたないわ
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作者名：もなか | 作成日時：2023年11月13日 23時
