U R (ページ39)

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誤解ページ39

クリスマスの日

デビューを間近に控えた私にも

マネージャーから久しぶりの

午後フリーという時間が与えられた

何して過ごそうかな…

そんな時に健くんからLINEがくる

健『今東京で撮影あんねんけど、終わったら妹のプレゼント選び付き添ってくれへん？」

健くんってほんと妹想いだよね

大してすることもなかったし

『いいよ』

と送ると

健『メシおごる！』

と即レスが来た

サナ『ねえ！A！午後フリーだから一緒にショッピングしない？』

うわー…先に誘われてたら行ってたな

「サナごめん、先約あってさ？」

サナ『わかった！今度行こうねー』

深めのバケハを被ってマスクをして

待ち合わせ場所に行くと

おんなじ格好をした健くんがいた

健『おつー』

「買う物目星はついてるの？」

健『まあな！』

健くんが向かったのはファッションリングのお店

うわーおしゃれなチョイス

健『この2択で迷ってんねんけどな…』

２つとも可愛いな…

健『Aが試しにつけてみてや？』

「わかった」

試しにつけて鏡を見ると可愛くて私までテンションが上がってしまう

「かわいい！」

健くんを見るけど返事もなくただ微笑んでいる

「もう1つのも…ほら？かわいくない？」

健『ホンマ…Aがかわええ』

ボソッと呟く健くんの声が小さすぎて

何言ってんのかわかんなかった

健『2個目のにするわ』

満足そうに妹の為にリングを購入した健くんと

店を出て歩いていると

綺麗なイルミネーションが並んでいた

健『ええなぁ』

健くんは私の顔を見た後

健『Aちょっと動かんとって？』

健くんの顔がどんどん近づいてきて

恐怖を感じてたら

健『Aの髪の毛にでっかいカナブンついとった』

「え？」

健『よー気づかんかったな！あはは！』

その様子を晶哉が見てたとも知らずに

私は健くんと2人して思い切り笑っていた