必然 ページ37
東京に引っ越してからは
1日中デビュー曲の振り付けをして
ボイトレして…
忙しい日々を送った
メンバーはお互いに協力する日々を過ごすうちに
かけがえのない仲間になっていた
そんな中
健くんから電話が来る
健 『A元気しとる？』
「元気だよ？どうしたの？」
健 『グループに入ることが決まってん！』
以前から健くんにはグループに入るとデビューが一歩近づくと言うのを聞いたことがあった
「すごいね！！おめでとう！」
健 『グループ名はAぇgroupって言うねんけどな、メンバーも尊敬できる人ばっかやし、俺と仲ええまっさんとか大晴もおるねん』
まっさんという人と大晴さんは健くんの会話にちょくちょく出てきてたから名前は知ってた
「そうなんだ！」
健 『あとなぁ、晶哉ってやつがおんねんけど、めちゃくちゃおもろくてなんでもできんねん』
え？
今、健くん…晶哉って言った？
健 『いつかAにも紹介したいわあ…A？きいとる？』
晶哉って名前は結構いるし…
流石に私の知る晶哉ではないよね
「きいてるきいてるー」
その時はなんとも思ってなかったけど
数週間後
LINEニュースに健くんのグループが載ってて
健くんを見るために開くと
メンバー全員が一列に並んでて
健くんの向かい側には
私の知る晶哉が立っていた
「晶哉…」
世間って狭いね
あの日からまだそんなに経ってないのに
画面に映る晶哉は
物凄くカッコよく見えた
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作者名：もなか | 作成日時：2023年11月13日 23時
