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1年前

自主練の帰りにAと飯食って

駅ビルをぶらぶらしてた時

ブランド店の前で立ち止まるA

A 「ごめんちょっとこの店みたい」

『全然ええよ』

Aは髪につけるヘアアクセを見とって

A 「ちょっと買ってくる」

『おん』

レジ付近を暇つぶしがてらうろうろしとると

かわええアクセサリーが視界に入る

なにこれ、かわいいやん

A 「おまたせ」

『これブレスレット？その割には細いけどなんなん？』

A 「アンクレットのこと？」

『アンクレットって言うんや』

A 「つけてみなよ」

Aは側におった店員さんに声をかけて許可をもらう

店員『ぜひつけてみてください！』

付けてみると結構ええかんじやん

A 「似合うじゃん」

『ありがとな！でも買わん』

A 「なんで？」

『Aがいつか俺のために選んでくれたやつつけるわ』

A 「なにそれ笑じゃあ一生つけられないかもね？」

　

『おい、なんでそんなことゆーん笑』

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ほんの冗談で言ったことも

Aは覚えてくれとったんや

おじさん

これはおじさんからって言うのは無理あるで？

こんなんAってわかるやろ

だって

昔俺が付けたアンクレットとおんなじやもん

なんなん

泣けてくるわ

ホンマにAにはかなわんな

俺が覚えてないとでも思っとったん？

こんなんされたら期待するやろ

振られても

この先A以上に好きになれる子なんて

現れへんと思う

レッスンも始まっとるんに

俺はAから貰ったアンクレットを握りしめて

思いっきり泣いた