U R (ページ33)

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最後だからページ33

あの日以降

毎日してた晶哉とのLINEは途切れ

全くやり取りをしていなかった

そんな中3月を迎え

私は卒業式を終えて家に帰る頃

LINEの通知音が鳴る

誰だろう

スマホを開くと

晶哉『A卒業おめでと』

ディスプレイに晶哉の名前が表示される

覚えててくれたんだ

嬉しい

返信しようとした時

デビューという言葉が頭をよぎる

ここで返信したら晶哉を傷つけて振った意味がない

私は返信を打とうとした指を止めてスマホを閉じた

それから1週間後

引っ越しの日がやってきた

母『どこか出かけるの？』

「出発までには戻るから買い物してくる」

来週は晶哉の誕生日だったこともあって

どうしても晶哉に誕生日プレゼントを渡したくて

これが最後のプレゼントだから

奮発してブランド物のアンクレットを買った

そして私はアクロバット教室に向かい

受付のおじさんに声をかける