晶哉side ページ20
晶哉side
晶哉 『A?A!』
風呂も入って髪の毛もノーセットで
格好も部屋着のスウェットやけど
そんなんどーでもよくて
Aが心配でたまらんくてスマホだけ持って
部屋を飛び出した
兄 『お前そんな格好でどっかいくん?』
『コンビニ行ってくる』
『女か?』
『は?』
兄 『普段冷静なお前が焦っとるん初めて見た』
そうだよ、俺今めっちゃ焦っとるよ
アホ兄貴でも変なとこで勘いいよな
『行ってくるわ』
三ノ宮駅までダッシュして
セブンなんてたくさんあるから
入っては出てを繰り返して
汗だくやけどそんなん忘れるほど
必死にAを探した
駅近やけど1番離れとるセブンに入ると
ドリンクコーナーの前に立っとるAがおった
俺はめちゃくちゃ安心してAに近寄り
Aの肩を叩くと
Aはしゃがみ込み怯えている
俺はAの頭を撫でる
『俺やで?晶哉』
Aは顔を上げて俺を確認した瞬間涙を流す
俺はうずくまって泣くAを抱きしめた
『おそなってごめんな?もう俺がおるから』
そう言ったらAは俺の背中に腕を回す
A 「怖かった」
俺に抱きしめられながら泣きじゃくるAは
普段と比べてほんまに小さく見えて
これからも俺が守りたいと思った瞬間やった
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作者名:もなか | 作成日時:2023年11月13日 23時