U R (ページ18)

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晶哉のプレイリストページ18

学校が終わって

ボーカルのレッスンに向かう途中

イヤホンをして歩く晶哉の後ろ姿を見つける

驚かしてやろうと思ってダッシュして肩を叩く

「わっ！びっくりした？」

晶哉『初めから足音で気付いてんねん』

「私ってわかったの？」

晶哉『足音ではわからんけど匂いでわかるわ』

「匂い？！私変な匂いするかな」

腕や服の匂いを嗅いでみるけど全くわかんない

そんな私を見て笑う晶哉

晶哉『ほんまアホ』

私はKPOPアイドルになった時に役立つ韓国語と英語は日常会話程度に話せることだけが取り柄だったから

「英語と韓国語話せるからバカじゃない！」

晶哉『それはすごいけどその考えもアホ笑』

やっぱり晶哉は生意気な奴だ

「ねえ！最近私への態度なめてない？こう見えて晶哉より年上だからね？」

晶哉『1個しか変わらんやろ。いばるな』

「ほんとむかつく」

晶哉『そんなプリプリすんなって』

晶哉は自分のしていたイヤホンの片耳を私につける

「誰の曲？」

晶哉『Aミスチル知らんの？』

「日本の曲あんまり聞かないかも」

晶哉『普段何きくん？』

「洋楽とかKPOPとかかな…ミスチルかぁ」

晶哉『全部いい曲やから聞いてみ！A音楽アプリ開いて？』

私がスマホを晶哉に渡すとミスチルのプレイリストが作られた

晶哉『じゃあ俺これから仕事やから！Aも気をつけて帰れよ』

そう言って後ろ歩きで私に笑顔で手を振る晶哉は木の葉が垂れ下がった場所に頭をぶつける

晶哉『いてっ』

「ふっ笑笑」

晶哉はもう一度私に手を振り地下鉄乗り場へ向かって行った

私は毎日晶哉の作成したプレイリストを聴いていた

晶哉のすきな歌が私の好きな歌になって

晶哉の好きな歌手を私も好きになった

私の日常は自然と晶哉に染められていった