U R (ページ15)

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晶哉side ページ15

晶哉side

練習より今日が1番調子がええ

嬉しくて楽しくて思い切りドラムを叩いてると

ステージに来んと体育館入り口で突っ立っている女の子が見えた…

なんでAがおるん

かなり動揺してミスりそうになったけど

なんとか演奏を無事に終えてステージを降りると

既におらんくなっとるA

『どこ行ってん…』

AにLINEするとすぐに返ってきた返事には

A 「音楽室」

ダッシュで音楽室に向かうとAはピアノの前に座っていた

『なんでAがおんねん』

A 「サプラーイズ？」

そう言って笑うAにつられて笑う俺

『ふっ笑悔しいけどまじでびっくりしたわ』

A 「すごいね！この学校！楽器がたくさんある」

『音楽専攻学科やからなー』

すると

Aはいきなりピアノを弾き始める

Aが弾き始めたんは秋の歌という曲やった

俺はAの隣に座って伴奏の部分を弾く

Aは隣に座った俺に驚いて一音外す

驚きすぎやろ笑

『よそ見すなって』

ふとAの顔を見ると耳が赤くなっとるよーな気がした

曲を弾き終えた時

A 「この曲わかるの？」

『俺が2番目に好きな曲。Aは1番何の曲が好きなん？』

A 「私は愛のワルツが好き」