U R (ページ11)

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けど…

A 「先輩のノートって要点がまとめられててすごいわかりやすいです！」

『ありがとな』

そこに数週間前に俺と寝た女がやってくる

女『健！昨日屋上でキスしてた女誰よ』

あーだりーな、勘弁しぃや

『ここ図書室だから落ち着けって』

女『私から昨日の女で今日はこの女に乗り換え？』

女は俺の頬にビンタする

女『健本当最低！噂通りの男だわ
　
　あんたも健はやめといたほうがいいわよ』

女がその場を後にしたタイミングで

Aは勉強道具を片付けはじめた

A 「先輩！保健室行きましょ」

『は？』

Aに保健室に連れられ氷でほっぺを冷やされる

A 「ほっぺめちゃくちゃ赤くなってますね？笑」

『俺、美愛ちゃんが思ってるよーな優しい男ちゃうで？あの女の言った通りの男なんよ』

A 「そうなんですね」

　

『距離置かへんの？』

A 「距離を置く理由がないです！私の知る先輩は人の為に自分の時間を割いてまでノートをまとめてくれて勉強を教えて下さる人なので……

先輩は心があったかい人です！」

俺は初めて言われる言葉に驚いて黙り込むもなんだか笑えてきてしまった

『ははははっ！！！！！』

A 「先輩？」

『Aちゃんっておもろいな』

A 「ほっぺ痛すぎておかしくなりました？」

『それは失礼やろ笑』

冷やした後に傷隠しのため絆創膏を貼ろうとするAちゃん

A 「大きいなぁこの絆創膏…あーっ！」

『うわっびっくりした』

A 「絆創膏大きいから切ろうとしたらほっぺ切りそうになりました」

『はっ！怖いて！貸してみ？俺やるわ』

A 「ははっ笑」

『え？』

A 「やっぱり先輩は優しい人ですね」

世の中の汚いものを見た事がないって程

純粋無垢で素直

この子には

今のまま綺麗なものだけ見て過ごしてほしい

この子は他の女とは何か違うんかもしれん

そう思った瞬間やった