負けたくない、だから負けへん。《kj∞》

1話* ページ1

side：錦戸亮


今日はメンバー揃っての収録の日。


俺は楽屋のドアを開けた。


亮「おはよーごさいまーす……」


俺が挨拶して入ると中にはすでに夫婦の姿が。


雛「お、おはよーさん。早かったやないか」


いつもみたいに八重歯を見せて笑う村上くん。


横「こらヒナ！お前のせいで逃げられたやんけ！……あ、亮。おはよ」


どうやら仲良くモン○ン中らしい。


この2人、つい最近付き合って…よく一緒におる。


なんていうか……入られへん雰囲気ができてる感じ。


俺はのそのそとソファーに腰を下ろした。


ぼーっとしたまま、どっかを見てると…


またドアが開いて。


す「おはよ〜。あら、モン○ンか？俺も入れろや〜っ」


すばるくんが飛び込んできた。

・

・

こうして年上組が勢揃い。


俺は人だけ、省かれてるみたいて……。


嫌になったから楽屋の外に出た。


そうや、飲みもん買いに行こうかな。


そう思いながら廊下をノタノタ歩く。

・

俺って今……幸せなんかな。


最近横山くんと村上くんが付き合って、


章ちゃんとすばるくんも中良くて……。


大倉……、そうや大倉。


俺の頭の中に大倉の顔が浮かんだ。


でも……これって何なんやろ。


好きとか恋してるとか、全然わからへんよ。


俺は……ほんまに幸せなんでしょうか？

2話*→

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