episode16' ページ16
大貴と塾に行って、
合格伝えたけど、
わたしのいちばんの先生は、
薮先生だから喜ばれてもあまり感動はなかった。
有「さ、帰るか。」
「大変な1年だったね…」
有「俺、この塾でよかったーー！」
「塾のCM、いけるよ、大貴」
有「まじ？塾関係者各位！お願いします！」
「なーにめざしてんの。」
帰りにするこんな会話も、
今日で最後。
＿＿＿＿＿＿
「ただいまー」
涼「ねーちゃん！俺、受かった！」
「えっ、おめでとう！どこ？」
涼「どっちも受かったけど、
ねーちゃんとこ行く！」
「わ、、涼介ぇ〜〜よかったねぇ」
母「姉弟して、合格なんて、いい日ね」
「な、なんで知ってる？」
''薮先生からお電話貰ったわよ〜〜''
とか言うから。
……恐るべし薮先生。
高校生活に、胸膨らませる弟と、
鼻歌まじりにご飯を作るお母さん、
薮先生にドキドキしてるわたし。
なんだか、アンバランス。
涼「ねーちゃん、ねーちゃん」
「なんだい？弟よ」
涼「高校生って楽しいのさ？」
「わたしは……………
楽しかったかなあ、と思うよ」
涼「ふーん。まあいいや、
楽しみにしとくー」
卒業式まで、薮先生には会えないのか。
寂しいな。
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作者名：とーこ。 | 作成日時：2020年2月24日 14時
