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ポツポツ話していると、突然松倉の声が震える。
「どうした？」
「足、細くなってきたなぁって」
そういうと松倉はポロリと涙を流す。動かすことも、負荷がかかることも無くなった足は、どうしても少しづつ細くなってきてしまった。如恵留は仕方ないねって笑っていたけど、見ていて悲しくなる気持ちは分かる。
「変わってしまうものはあっても、変わらないものも、変えないこともあるよ。1番大切なことは、変えさせないんだから」
「ん、、そうだね、、ごめん」
「溜め込むなよ」
「うん、、ありがとう」
暫くすると、如恵留から声がかかって、スウェットを持って脱衣所に戻る。
「本当にごめんね、温まってきた」
「よかった。落ち着いたらご飯食べよう」
支度をして、出前を頼む。みんなで温かいものを食べようと言うことになって、鍋を頼んだ。
「ごめんね、2人とも、お風呂入りたいよね」
「大丈夫、大丈夫。洗濯物乾いてからゆっくり入るし。如恵留が元気出てよかった」
「2人のおかげだよ、、本当にありがとう。まさか、こんなことになると思わなくて」
ふわふわと笑う如恵留に、ちゃんと本当のことを言ってほしいと思った。1番大切なものを、変えさせないために、本当の笑顔を守るために。
「いつから、調子悪かったの？」
目を見てそう聞くと、スッと如恵留は目線を落とす。そして、今にも消えそうな声で、昼過ぎから、と応えた。
「のえる、」
「ごめん、、ちゃんと、伝えるべきだったね」
「怒ってるんじゃないよ。プロだから、仕事頑張って、当然だと思う。でもね、俺たちはただのビジネスパートナーじゃないから。家族で、友だちだから、調子が悪いことは、教えて欲しかった」
「ごめん、なさい、」
「次から、ちゃんと言うって約束して」
「わかった」
「気付けなくて、ごめんね」
「ちがう、」
「ひとりでも、ふたりでもない。7人なんだから、大丈夫だよ。ね、松倉」
顔を見ると、何度も頷いて、滲んだ涙を見せないようになんとか誤魔化そうとしていた。
「はい、真面目な話おわり。ご飯食べよ」
とにかく、何事もなくてよかった。それが1番嬉しい。
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イカ(プロフ) - みよさん» コメントありがとうございます。更新が滞っていて、申し訳ありません。少しづつ、書き進めていきますので、お待ちいただけると嬉しいです。 (2023年3月10日 18時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
みよ - 続き楽しみにしてます！ (2023年3月8日 1時) (レス) id: b4b53c74ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2023年2月23日 7時
