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Umi
今日は如恵留くんがランウェイを歩くショーのリハーサル。パフォーマンスのリハは夜だけど、俺はオフだし如恵留くんのリハーサルについてきた。
「海人は会場から見てる？」
「あ、うん。行って平気かな」
「話通してあるよ」
「ありがとー」
マネージャーさんに手を振って、ランウェイがよく見える位置に座る。暫くぼんやりしていると、まだ衣装を着ていない如恵留くんが出てきた。他にも車椅子や義肢のモデルさんがたくさん出てきて、位置を確認している。
「如恵留くん」
思わず手を振ると如恵留くんはすぐに気づいてくれて、にっこり笑って手を振ってくれた。やった、ファンサ貰っちゃった。一旦みんないなくなって、本番通りの音楽がかかって、順番に出てくる。如恵留くんは、ジャニーズってのもあるし、かなり注目してもらえているみたいで、1番最初に、ゲスト的な感じでパラアスリートの人と一緒に出て、その後何回も出てくる。フィーチャーしてもらえるのは嬉しいし、誇らしいけど、着替えとかで疲れてないか心配になっちゃう。理解のあるスタッフしかいないし、あたたかい現場だから大丈夫ってマネージャーさんも言ってたけど、俺はあのスタジオの一件以来、如恵留くんをひとりで現場に行かせるのが怖くなってしまった。
「邪魔になっちゃうかな」
バックステージに行きたいけど、今はきっと本番通りに人が動いて、大騒ぎのはずだ。ぼんやり俺が立っていたら邪魔になってしまう。仕方なく大人しくしていると、1番豪華な衣装を纏って、如恵留くんがランウェイを進んできた。
「きれい」
素直に、そう思った。明日のために染め直した髪も、生まれ持った顔立ちも、全てが美しくて、本当に御伽話に出てくる王子様みたいな、そんな美しさだった。綺麗にダンス用の車椅子を回転させて、ポーズをとって、美しい所作でまたランウェイを戻っていく。たったそれだけの、何回も見たことのある、毎日一緒にいる人なのに、その姿に感動して、うっかり涙が溢れた。
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イカ(プロフ) - みよさん» コメントありがとうございます。更新が滞っていて、申し訳ありません。少しづつ、書き進めていきますので、お待ちいただけると嬉しいです。 (2023年3月10日 18時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
みよ - 続き楽しみにしてます！ (2023年3月8日 1時) (レス) id: b4b53c74ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2023年2月23日 7時
