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Noel
水分は摂らないようにしてたから大丈夫だと思ったけど、少し遅かったようだ。仕方なく自分で処理をするけど悔しくて、我慢しようと思っても涙が溢れた。
『のえるー、大丈夫ー？』
外からしめの声が聞こえて、必死に涙を拭く。
「大丈夫、ごめん」
声は震えてしまったけど、とにかく支度をして、引き戸を引いた。
「如恵留？」
しめが、タオルを貸してくれる。その優しさが沁みて、また涙が出た。
「だめ、だった、、」
「支度はできた？服は大丈夫？」
「平気、、」
「そっか、よかった」
話しながらもまた涙が迫り上がってきて、咄嗟にタオルで顔を覆うと、しめが大好きな柔軟剤の香りが、ボロボロの心を包んだ。
「みんなに、話したよ」
その言葉に頷く。もう隠さなくていいって思うと、少し安心する。
「みんな、俺と同じ意見だった。みんな、如恵留のこと、大好きだし、大切に思ってる。だから、心配しなくていいんだよ」
きっとこれから先、何回もこんなことがあるだろう。その度に泣いているわけにはいかないんだからと自分に言い聞かせても、やっぱり今が辛くて、悔しくて、顔を上げられなかった。
「戻ろうか」
「でも、っ、泣いてる、か、ら」
「大丈夫だよ。中には如恵留のこと大好きな人しかいないんだから。いっぱい泣きな」
そう言ってしめは車椅子を押した。
「のえる？」
「なんで泣いてんの！早くおいで」
みんなが駆け寄ってきて、わいわいして、もう泣いているのか笑っているのかも分からなくなってきた。
「しめと2人だけの秘密なんで許さないよ！」
「なんも気にすんな！わかった？」
わいわいして、みんなで笑って、リハーサルを再開する。俺もゆっくり加わると、少しづつ元気が出てきた。
「お疲れ様でした！」
終わる頃にはみんなクタクタで、マネージャーさんに送ってもらって家に帰る。
「みんな、ありがとうね」
「なんもしてないよ！じゃあね、また明日！」
「ゆっくり休んでね」
沈んだ気持ちのまま家に帰ることになると思っていたけど、リハーサルに参加して、みんなと過ごしたら、そんな気持ちはどこかへいってしまった。みんなで過ごすことが、こんなに自分の力になると分かった。これからは、もっと相談して、頼って、進んでいきたいと思う。
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イカ(プロフ) - 6chanさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません💦いつもありがとうございます！ (2023年2月24日 21時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
6chan(プロフ) - いつもはポワポワしてるしめちゃんがお兄ちゃんぽくなるの、好きです！ダンスウィズミー！な松松が可愛すぎます^^ (2023年2月19日 0時) (レス) @page46 id: a5e0642739 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 6chanさん» コメントありがとうございます！感想いただけて嬉しいです。少しづつですが更新していきますので、楽しんでいただけると嬉しいです！ (2023年2月12日 16時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
6chan(プロフ) - 毎日楽しませてもらっています。いろいろな視点が切り替わって読めて楽しいです。力持ちしーくん、頼りになりますね^^ (2023年2月12日 0時) (レス) @page26 id: f726c31193 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 6chanさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるよう、頑張ります！ (2023年2月6日 7時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2023年2月5日 17時
