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「川島さん、おはようございます。熱は落ち着いたね。今日もゆっくり休んで、大丈夫そうだったら午後お風呂行きましょうね」
「お風呂、入れるんですか」
「清拭ばっかりだったもんね。看護師がしっかり介助するからね、大丈夫だよ。湯船もあるからね」
お風呂に入れると聞いて、とても嬉しく思う反面、怖くもあった。身体がいうことを聞かないのに、どうやって入るんだろう。
「お家で1人でも入れるように、練習していきましょうね」
その言葉に頷いて、丁度運ばれてきた朝食を食べるために起き上がる。昨日吐いているから、今日は柔らかいご飯だったけど、きちんと食べることができた。
・・・
Shizuya
「如恵留、開けていい？」
お風呂に入れた翌日、きてくれたのは閑也だった。僕と違って、気持ちを言葉にするのが苦手な閑也は、入ってきてもなかなか口を開かない。何回も来てくれてるのに、それは変わらなかった。
「しーくん」
「ん？」
「お散歩、付き合ってよ」
「出かけていいの？」
「うん」
車椅子に移乗して、上着を羽織る。
「押していい？」
「お願いします」
閑也が車椅子を押してくれて、俺の指示通りに動いてバルコニーにやってきた。
「閑也に、お願いがあって」
「え、なに？」
「しーくん、力持ちだよね」
「まあ、そうだね。７人の中では」
「俺が転んだら、抱き上げてくれる？」
「うん」
「俺の背中、支えてくれる？」
「絶対、支える。俺が守るよ」
「よかった、、嬉しいなぁ」
「ねぇ、如恵留」
今度は閑也から質問が飛んできて、少し身構える。
「ん？」
「上半身は、踊ってもいいの？」
「まぁ、そうだね。動かした方がいいって言われてる」
「わかった。よかった」
「え？」
「ほら、次の曲の話とかする時、パフォーマンスでどうやって見せていくか振付師さんと話したいし、前の曲も、構成考えようってちゃかと話してて」
その言葉を聞いて、信じられない瞬発力で涙が流れてきた。ずっと不安だった。でも聞けなかった。
「俺、次の曲、入れるの、、？」
「え、当たり前じゃん。歌うし、踊るよ。何も変わらないよ」
そう言いながら閑也は、ハンカチを貸してくれた。少し不器用で、言葉が足りないけど、誰よりも優しくて、大きくて、繊細な人。
「リハビリ、もっと頑張るね」
「ほどほどにね」
向かう道に、一筋の光が見えた。
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イカ(プロフ) - 6chanさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません💦いつもありがとうございます！ (2023年2月24日 21時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
6chan(プロフ) - いつもはポワポワしてるしめちゃんがお兄ちゃんぽくなるの、好きです！ダンスウィズミー！な松松が可愛すぎます^^ (2023年2月19日 0時) (レス) @page46 id: a5e0642739 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 6chanさん» コメントありがとうございます！感想いただけて嬉しいです。少しづつですが更新していきますので、楽しんでいただけると嬉しいです！ (2023年2月12日 16時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
6chan(プロフ) - 毎日楽しませてもらっています。いろいろな視点が切り替わって読めて楽しいです。力持ちしーくん、頼りになりますね^^ (2023年2月12日 0時) (レス) @page26 id: f726c31193 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 6chanさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるよう、頑張ります！ (2023年2月6日 7時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2023年2月5日 17時
