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よんじゅう。 ページ41
山田さんの手が、
助手席の扉の方へと伸びて来て、
グッと顔と体が近づく。
“ドキドキっっ”
“ガコンっっ”
A「えっ！？」
次の瞬間、
助手席の背もたれは倒されて、
A「…山田…さん？」
グッと椅子の沈み込む感覚と、
山田さんの右手が、
今度は左肩の辺りに忍び寄って来て、
覆い被さるような形になると、
完全に包囲されて…私はもう逃げられない。
A「山田さん？」
山田さんの視線の先が、
じっと私の唇を捉えていて、
…ゆっくりと近付いてくる。
その距離わずか数センチ。
唇が触れそうになった…
まさにその時だった。
“プルルルルルル…”
車内のシンとした空間に突如鳴り響く電子音に、
お互いハッと我にかえる。
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作者名：マリリン♪
| 作成日時：2018年8月31日 22時
