Bitter Sweet Memories

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知念side



“ガチャリ”



なんなんだよ…



なんなんだよ、



あいつ…。



A「あ、侑李…お帰り、」



知念「…ただいま…

あいつならもう…」



『あいつならもうここへは来ないだろう。


だから…安心して、』



そう伝えたかったんだけど、


僕の、言葉を待たずに君は…



A「…あれ、

山田涼介は？」



知念「えっ？」



A「…帰っちゃった…よね、」



知念「…うん、」



A「…そっか//」



知念「…ちょっといい？」



A「え、

えっ、ちょっと…侑李？」




“グイッ”Aの腕を少し強引に掴んで、



僕は自分の部屋へとAを連れ込んで。




“ドサリ”




A「…ゆうり？

どうしたの？

そんなに怖い顔して…」




“ギシギシっっ”




ベッドの沈み込む音が響いて。




A「…侑李？」



知念「…いくな、」



A「…へ？」



知念「…どこへもいくな、

Aっっ、」



A「…ゆっっ、んん…」



その唇へと、



キスを落として。



この時初めて僕は…危機感を覚えたんだ、



Aをあいつに取られるかもしれない不安。



Aが…僕から離れていくかもしれない不安。



その不安をかき消すかのように、



僕はAに…キスをした。

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