セブン VS BEST 5章

バトル 174 ページ14

ー山田sideー



知念「…今回ばかりは…

涼介に譲ってあげる、」



そう言って天を仰いだ知念の横顔は、


男の俺から見てもかっこよかった。


なんか…スッキリした顔してた。



山田「…今回はって…」



知念「…来世は、

譲らないから。」



山田「…来世って、お前っっ、」



『…ふっ、

はははは…』



知念と視線を合わせたら自然とお互いに吹き出して、


笑った、



“カラカラっっ”



バルコニーの扉が開いて、



A「…涼介くん？

何してるの？」



山田「そりゃあ…」



知念「…山田兄弟の秘密。」



人差し指を口元へと近づけて、


あざとい顔でそう言う知念に、


さすがのAもそれ以上は聞けなくなったらしい。



A「そう…なんか、

すごく楽しそうだったから…」



知念「そりゃあ、

涼介をいじるのは…楽しいからね。」



山田「おい、

やめろっっ//」



知念「ほら、

ご覧の通り…涼介も喜んでるし、」



山田「喜んでねーから、」



A「…あははは…」



知念「あーあ、

涼介のせいでAに笑われたじゃんか、」



山田「え、

俺のせい？」



知念「…それしかないでしょ、、

さて、そろそろ戻ろうっと」



“カラカラ”



俺達に気遣ったのか、



知念はバルコニーから、店内の座席へと戻っていった。

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