DEAR.いつか。

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次の日の出勤前、


お店に向かって歩いていると、



「…ねぇねぇ、お姉さん、

君…クラブagehaの椿ちゃんだよね？

良かったら、うちの店こない？」



引き抜き？



A「…引き抜きしちゃいけないの…知ってますよね？」



「まぁまぁ、硬いこと言わずにさ…ね？

なんなら、今もらってるお給料上乗せしてあげるよ？

保証する…」



ガシッっと手首を掴まれて、



A「ちょ、やめてください、

離してっっ、」




その時、




「…おい、お前…」



背後から聞こえた、


聞き覚えのある声。


振り向けばそこには…



A「ひ、ひか…」



光「誰の許可でうちの椿に触ってんじゃボケ。

さっさと消えろ、」



光くんは鋭い眼差しで男を睨みつけると、



「…お、覚えてろよ…」



まるで漫画の捨て台詞みたいに、

　
怖気づいて去っていく男。



光「…大丈夫か？」



A「ひか…ありがとう。」



光「買出しで出てたんだけど…

たまたま通り掛かって…良かった。




ほら、行くぞ？」



くしゃくしゃっと彼の手のひらで頭を撫でられて、


ようやく安堵した。

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