DEAR.いつか。

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「椿さん、

3番テーブルご指名です！」



…源氏名『椿』



私はこの世界ではそう呼ばれている。



A「佐藤さん、

ごめんなさい。

呼ばれちゃったみたい…」



佐藤「あぁ、

気にすることないよ。

売れっ子だから仕方ない。

気にせずにほら、

行っておいで！」



A「また、逢いに来てくれる？」



そっと佐藤さんの手のひらに自身の手のひらをさり気なく添えて、



上目遣いにそう問いかければ…



佐藤「もちろんだよ。」



A「良かった。」



そっと席から立ち上がり、


さり際にもう一度振り返り、


笑顔で手を振れば…


彼も小さく手を振り返してくれて。


お店の中の小さな座席での恋がまた1つ終わった。

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