お得意様。6【yuri.C】

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そっと顔を上げれば…


そこには、




A「な、かじまくん？

どうして…」




フッと一瞬笑い飛ばした中島くんは、




中島「…今日はもう、

帰ろうか。

送るよ。」




A「え、あっ、

で、でも…部活が…」




中島「…そんなんじゃ、部活どころじゃないでしょ？」




今にも溢れそうな涙、


そんな瞳に中島くんの指がそっと触れて…




A「そ、そうだけど…」




中島「行こ！」




腕を引かれて歩き始めた。




中島「それと…裕翔でいいから。」




A「えっ？

あ、うん…」

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