パステル 〜紅〜

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有岡が寮を移動してから、


週が明けた月曜日。


俺は瑠花とお昼の約束をした。


お昼の時間になると、


別々に教室を出て…


この屋上で待ち合わせた。


瑠花「…山田ごめん。遅くなった。」


山田「…ん、いや、そんな待ってない。
ってか、一緒に来れば良かったな？」


瑠花「…ううん、いいの。」


山田「そういやさ…

…瑠花は…なんで俺？？」


瑠花「…えっ？」


山田「…あっ、いや…なんとなく気になったっていうか…

だから、聞いてみた…」


瑠花「…んー、
山田はさ…一見なんでも出来て完璧に見えるけど…案外ぶきっちょだったり…

そうゆうところが…

なんか、ほっとけないんだよね。」


山田「…そ？？」


瑠花「…うん。
あと…叶わない恋…してるところかな？笑」


山田「…ちょ…まだわかんねーだろっっっ‼」


瑠花「…あははは」


山田「…んっ」


グイッと、


瑠花を抱き寄せた。


山田「瑠花…ありがとう。」


瑠花「…//」


なんだろ、


瑠花が隣に居てくれるから…


失恋したっていうのに、


そんなに落ち込まなくても居られるんだろうな。


たぶん。

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