パステル 〜橙〜 4

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ー翌日


今日は土曜日。


大貴は男子寮へとお引越しの為、


朝から荷物の整理している。


A「…大貴っっ‼」


有岡「…ん？

ってか…そんな顔されたら…行けなくなるだろうっっ汗」


A「…そうなんだけど…。」


ダメだ…


学校行けばまたいつだって会えるのに…


瞳には…今にも溢れ落ちそうな涙が…。


そんな私に気付いたのか、


大貴の指が、


そっと、


私の瞳の雫を拭い去る。


チュッ‼


ふっと、


頬に一瞬だけ触れた柔らかい感触。


有岡「また、教室でな‼

ほら、大丈夫かよぉ〜？？

そんな泣くなよっっ‼

ほんっとに…お前、俺の事大好きだなっっ‼笑」


A「す…好きだもんっっ‼

好きにさせたの…そっちでしょ？」


有岡「…また、そんな可愛い事言って…

襲いたくなるっしょっっ‼」


A「…今は…ダメっっ‼」


有岡「…ふふっっ‼笑

じゃあ、また今度な！」


男子寮へと向かう大貴の後ろ姿。


大貴が角を曲がって、


見えなくなってもしばらくの間、


そこにただ立ち尽くしていた。

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