パステル 〜橙〜 4

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そうこうして、



すぐ隣にある遊園地へ到着すると、



もうそろそろ夕日が沈むロマンチックな時間帯。



先ほどまでファミリーで混み合っていたこの辺りも、



ここからは少し大人の時間で、



どこもかしこもカップルばかりになっていた。



有岡「…さて、どれから行く？？」



A「えっと…とりあえず…あれ？」



有岡「うわー、マジで？笑」



A「…えっ？ダメかな？」



有岡「ん、いいよ。行こーぜ。」



大貴は私の頭をポンポンっとして、



私の指差したメリーゴーランドの方へと足を進めた。



小さい頃大好きだったメリーゴーランドだけど、



さすがにこの歳になって乗るのは…



ちょっと抵抗があったんだけど、



このクリスマスムードの影響なのか、



大人の人でも乗っているみたいだし…



別に変じゃないよね？？



大貴にエスコートされながら、



私は入り口の近くにあった馬車の形のベンチに腰掛ける。



すると、



大貴はそのすぐ隣に並ぶ馬の背中にまたいで座る。



その瞬間、



一瞬大貴が本物の王子様のように見えて、



トクンっっ‼



っと、胸が高鳴った。

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