パステル 〜橙〜 4

color 142 ページ12

ー放課後ー


有岡「…A…ちょっといいか？？」


A「…ん？
何？
どしたの？」


有岡「…ちょっと。
ごめん、こいつ借りるわ！！」


恵梨香と瑠花にそう言って、


私の手を取り歩き出した大貴。


A「…えっ？
教室じゃダメだったの？」


有岡「…いいの。
それじゃなくたって…2人きりになれるタイミング減ったんだから。
黙って俺について来いっっ‼」


大貴に言われるままに、


たどり着いたのは屋上で。


屋上の端っこにポツンと置かれているベンチに、


並んで座った。


A「…屋上なんて…珍しいね？」


有岡「…なに？

保健室かと思って期待しちゃった？？笑」


A「…ち…違うよっっ‼」


有岡「…ふーん！笑」


大貴がこっちを向いて、


不敵な笑みを浮かべている。


A「…な…なに？」


すると、、、


大貴にグイッと抱き寄せられて、


唇が重なった。


チュッ‼


弾けるようなリップ音。

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