パステル 〜橙〜 3

color 96 ページ6

山田「なぁ…お前さ…


いや…」


涼介の腕がそっと伸びてきて、


私の肩を抱き寄せた。



A「…ちょっと…涼介っっ‼」



山田「俺さ、



ずっと、



お前のこと好きだったの気付いてた？？」



A「…ずっとって…？？」



山田「…んー、


多分、


ちゃんと意識し出したのは…


小６の時？？」



A「…は？？


そんな前から？？」



涼介は私の方を見つめると、



山田「…なぁ、


ちゃんと言わせて？？


A…


お前のことが…好きだ。


もちろん…今でも。」



涼介からの…告白。




山田「なぁ、


お前さ、


本当に有岡でいいのか？？


有岡で満足出来てんの？？？


俺の方が…お前のことたくさん見てきて、


なんでも知ってるつもり。


だからさ…俺にしとかない？？」


…



A「…涼介…ごめん。


涼介のことは好きだけど…


それは幼なじみとしてなの。


だから…


ごめん。


涼介っっ‼」



山田「…そうだよなっっ‼


お前には有岡がいるもんな。


俺も…


今更こんなこと言って…悪かったな。」



遠くから、


『山田〜そろそろ時間！交代っっ‼』


伊野尾くんの声が聞こえた。

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