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聞こえてきた声に、



思わず足を止めた。



『…だいちゃんっっ‼』



そう呼ぶ女の人の甘い声。



それに応えるかのように聞こえる…



『…み…ずきっっ』



と言う声。



どこか…



聞き覚えのある声だった。



そして、



隙間から見えた人影…



A「…えっ!?
嘘っっ…」



非常階段で愛を確かめ合っていたのは…



紛れもなく有岡さん…だった。



私はとっさに冷たいタイルの床を蹴って、



走り出していた。



何だろう…このモヤモヤした気持ち。



私は…別に有岡さんと付き合ってるわけじゃないから…



仕方ないことなのに…



胸がズキンズキンって、



痛くて…苦しい。

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作者名:マリリン♪ | 作成日時:2015年6月10日 8時

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