たぶん野球は上手じゃない2

I Want ページ50

｢…もしもし｣


“A、ホントにごめん”


｢トリさん…、無理しなくていいですよ…｣


“違うんだ、結婚を考えてないんじゃない”


｢えっ…？｣


“は？お前と結婚したいに決まってんだろ”


｢結婚…?｣


“ただ、今はまだ、俺もお前もいろいろ忙しいし、ちょっと落ち着いてからにしたい”


｢…ふふっ｣


“何笑ってんだよ”


｢…よかった。私のこと嫌いなのかと思ってた｣


“ほんとごめん”


｢私も、自分のことしか見えてなかった。ごめんなさい｣


“はぁっ…。お前今何処にいるんだよ”


｢…どこだろう、分かんない｣


“はっ!?えっ、お前、俺の家から走って出ていったよな?俺の家の近くじゃないのか?”


｢分かんないよ、…寒い｣


“ちょっ、とりあえず広い道とかに出てみて”


｢あっ、ちょっと先にコンビニあるよ?｣


“コンビニって…たくさんあるだろ”


｢んーっ…あぁっ、寒い寒い…｣


“ちょっと待ってろ!探しにいくから!”


｢分かった｣



俺は何故か全力疾走していた。


コンビニの周りに着いてはアイツに電話する。



｢トリさんっ…寒い、風邪引いちゃう｣


“コンビニ以外に何かないのか?”


｢んー、あっ!！トリさん見つけた!！｣


“えっ?…あっ!！”




俺は急いでAのもとへと駆けつけた


コイツこんな寒いのにムダに薄着しやがって…




｢はぁーっ、迷子になったと思った｣


鳥『心配させやがって』


｢トリさん、寒いからもっとこっち来て｣


鳥『…』


｢えへっ、あったかい♥｣


鳥『…///』


｢トリさん、私のことどのくらい好き?｣


鳥『そりゃあまあ…』


｢まあ?｣


鳥『お前がいちばん好きだよ』


｢ほんと?嬉しい♥私もいちばん｣


鳥『腹減った』


｢私も｣


鳥『どこいく？』


｢焼き肉っ♥｣


鳥『分かったよ』


｢ねぇねぇトリさん｣


鳥『何』


｢だいすき｣


鳥『…今日、俺の家泊まれよ』


｢えっ…？いいの…？｣


鳥『いいっていうか、…今日はお前といたいから』


｢何してくれるの?｣


鳥『何もしねぇよ』


｢つまんないなあっ…｣


鳥『あーーー!！はい、焼き肉いこう!！』


｢いくいくーっ｣

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