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２枚のｼﾞｮｰｶｰをﾄﾗﾝﾌﾟの山に入れ、またｼｬｯﾌﾙする。
それを今度は、台の上に綺麗な弧状に並べた。
ｶｰﾄﾞは全て裏側。
「…いきますよ？」
にっと、妖艶な勝ち誇った顔。
その瞳の奥に吸い込まれそうになる。
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まるで私を
禁忌に引きずり込むかのよう…。
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並んだｶｰﾄﾞの端を指でﾋﾟｯと弾くと
全てのｶｰﾄﾞが一気に表側になった。
その中で
並んだｶｰﾄﾞから、３枚だけそれらから外れた。
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２枚のｼﾞｮｰｶｰと
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間に挟まれた
“ﾊｰﾄのＡ”
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「すごい…っ」
つい拍手をする。
「ありがとうございます。」
一例するﾏｽﾀｰ。
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刹那に雅紀を忘れて
私の目にはﾏｽﾀｰしか見えなかった。
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ｶｰﾄﾞをｼｬｯﾌﾙする指先
たまにこちらを見る瞳
ほのかに香る男性用のﾌﾚｸﾞﾗﾝｽ
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気にくわない、と
さっきは思ったけれど
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それでも
貴方の全てが、不思議なくらい私の心を掴んで引き込む…。
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ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：ハロ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/helloamnos/
作成日時：2011年2月6日 16時
