誘惑のjoker (ページ3)

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ｶﾗﾝｶﾗﾝ

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店内に入ると

暗い中、点々とした照明に

どこか地味さを感じさせない、尚且つ独特な雰囲気を醸し出している。

流れている音楽も耳に優しかった。

やはり中もいい感じ。

すぐに気に入った。

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「…いらっしゃいませ。」

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ｶｳﾝﾀｰに立っているのは

黒ﾈｸﾀｲを締め

ﾊﾞｰﾃﾝﾀﾞｰの格好をした

ｱｲﾄﾞﾙ張りの色白の男。

ﾍﾞﾋﾞｰﾌｪｲｽが女性にモテそうだな…

そんな印象だった。

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「…お客様

初めてのご利用でなられますね？」

印象とは裏腹に

紳士的な口調と優しい声。

そのｷﾞｬｯﾌﾟに

不覚にもﾄﾞｷｯとしてしまった。

いかんいかん…

私にはまだ雅紀がいるはずなのに…。

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「…ええ、まぁ。」

「おっと、紹介遅れました。

僕はここのﾏｽﾀｰを務める二宮和也と申します。」

胸に手をあてて一例。

「ご丁寧にどうも。

…可愛いﾏｽﾀｰですね？」

「よく言われます(笑)」

先程の紳士的な行動とは一変

人懐っこい笑顔を浮かべるﾏｽﾀｰ。

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それは自然にやってしまっていることなの？

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それとも

狙っているの…？

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