44.活気のある町 〜ローside〜 ページ44
俺達の懸命な看病のおかげか、翌日Aは完全に復活していた。
ヴォルフ「時間じゃ、出発するぞ」
そう言って町へ向かう。
ヴォルフ「ほれ、行くぞ」
町につくなり、ヴォルフとAは先に歩いていく。
住人「今日はいい魚が取れてるぜ！買った買ったぁ！」
住人「うちの肉は最高さ！今なら特別サービスで3割引で売ってやるよ！」
活気のある町だった。
住人「よお、ヴォルフ！久しぶりじゃねえか！ちょうどあんたの発明に使えそうな品が入ったところだ、買ってけよ！」
ヴォルフ「おお、あとで店覗いてやるわ」
住人「ヴォルフさん！あらあら後ろに連れている子供たちはなあに？Aだけじゃなかったの？ヴォルフさんの孫だったり？」
ヴォルフ「あほう！こいつらはAと同様単なる居候じゃ！」
住人「あら、そうなの。へえ、皆可愛い子たちじゃない。リンゴ、いくつか持っていかない？子供たちに免じて、サービスしちゃう」
ヴォルフ「ほう、そういうことなら、ありがたくもらっておこう」
住人「Aも顔色良くなったな、昨日姿が見えない時は心配したぞ」
A「看病して貰ったから治った」
俺達を見ながら笑ってそう言う。
住人「なんだ、なんだ。素直になっちゃって、やっとガキらしくなったな！」
A「そんなにガキらしくなかったのか…」
住人「初めてあった時は震える手を隠しながら平然を装っていたからな」
A「何でそれを！？」
恥ずかしいのか顔を赤くするA
住人「不安なくせに"稼がないと"とがむくしゃらに働いていたな」
A「………」
無言になるA
そして歩く度に誰かがヴォルフとAに声をかける。
誰も、憎悪や侮蔑のまなざしを向けたりしない。
ヴォルフ「少しは安心したか？」
いつも通りのやわらかい笑顔でヴォルフが言う。
ヴォルフ「この町はな、十七年ばかり前に、一度滅びかけた事がある。…ロクでもない海賊のせいでな。その事件の後で、標語が作られた。"誰もが喜べる町を。誰もが優しくあれる町を"とな。だから、喋る白クマがいるくらいで、町の人間は嫌な態度をとったりしないわい。ここを訪れる者たちを、できる限りあたたかく迎える。それがこの町の精神なんじゃ」
俺達に多くは語らず、直接優しさに触れさせて安心させようとしていたらしい。
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シルビー(プロフ) - 後から正式に入ります！更新頑張りますので宜しくお願いします。 (8月10日 16時) (
レス) id: a00a4b5272 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 夢主ちゃんはハートの海賊団に正式に入りますか？トラファルガーローオチ頑張って下さい(๑•̀ㅂ•́)و✧待ってます。 (8月10日 14時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
シルビー(プロフ) - １回主人公だけ離れますが、また会えるような流れになってます。 (8月10日 13時) (レス) id: a00a4b5272 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - トラファルガーローと夢主ちゃんは離れて欲しくないです。ずっとトラファルガーローで傍で居て欲しいです。お願い出来ますか🥺 (8月10日 13時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
シルビー(プロフ) - 分かりました。ローオチで頑張ります！ (8月6日 23時) (レス) id: a00a4b5272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルビー | 作成日時：2023年8月3日 22時
