43.苦痛 〜貴方side〜 ページ43
「うっ…くっ…」
ハァハァと息遣いが部屋に響く。
九尾『さっさと身体を明け渡したらどうだ』
九尾がそう問いかける。
「お前に…身体は渡さないよ」
最近無理し過ぎたようだ。
弱っている今、九尾は身体を乗っ取ろうとする。
熱い
苦しい
しんどい
色んな思いが身体を駆け巡る。
「……ロー……」
いつも隣にあった温もりを思い出し、余計に弱々しくなってしまう。
ダメだ…
このままでは九尾に乗っ取られる。
そう思っていた時コンコン扉を叩く音と
ロー「A」
ローの声が聞こえた。
来てくれた事に喜びを感じるも
「……部屋に来るなと言われなかったか？」
もし、九尾が出てきてしまったらローが殺されちゃう。
そう思い冷たい口調で追い返す。
ロー「お前…俺達のために無理してたんだろ？」
扉越しにそう言うロー
「別に俺がしたくてしただけだ。お前らが気に病むことはない」
そう伝えると
ロー「お前なァ！苦しい時ぐらい強がるなよ！！」
ローが苦しそうな声で言う。
「………」
ロー「苦しい時ぐらい頼ってくれよ…。俺じゃ頼りねェかもしれねェけど」
泣きそうな声に思わず涙が零れる。
ふらふらとベッドから出て扉に向かい。
「ロー…皆…」
扉を開けると4人が心配そうに見ている。
ベポ「目の下に凄いクマが…」
ベンギン「汗もすげェかいてるし…」
シャチ「俺達…そんなに無理させてたのか！？」
焦る皆に
「苦しくて寝れてないから寝不足なだけだ。汗は少し熱があるからな」
少し笑ってそう言う。
ロー「少しのレベルじゃねェだろ」
泣きながらいうロー
「……そうだな。本当は…立ってるのもしんどい」
正直に話す。
私はずっと、心に傷を持ってるロー達を見て、自分が守らねばと強く思っていた。
ヴォルフ『ガキはガキらしくしてればいいものを』
何時ぞや、ヴォルフに言われたことを思い出す。
早く大人にならないと、その思いが強すぎて忘れてた。
私も彼らと年齢は変わらないことを。
ローとベポに抱えられながらペンギンとシャチが敷いた布団に横たわる。
ロー「いいか！俺らが交代交代でお前の看病するから、ちゃんと寝ろよ！」
その言葉に口角を上げながら
「あぁ」
返事をする。
眠くなってきた。
気のせいかもしれないが、九尾が暴れなくなった気がする。
これで…やっと休める。
4人の暖かい温もりを感じながら目を閉じる。
幸せだった。
44.活気のある町 〜ローside〜→←42.明日町へ行くぞ 〜続き〜
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シルビー(プロフ) - 後から正式に入ります！更新頑張りますので宜しくお願いします。 (8月10日 16時) (
レス) id: a00a4b5272 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 夢主ちゃんはハートの海賊団に正式に入りますか？トラファルガーローオチ頑張って下さい(๑•̀ㅂ•́)و✧待ってます。 (8月10日 14時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
シルビー(プロフ) - １回主人公だけ離れますが、また会えるような流れになってます。 (8月10日 13時) (レス) id: a00a4b5272 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - トラファルガーローと夢主ちゃんは離れて欲しくないです。ずっとトラファルガーローで傍で居て欲しいです。お願い出来ますか🥺 (8月10日 13時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
シルビー(プロフ) - 分かりました。ローオチで頑張ります！ (8月6日 23時) (レス) id: a00a4b5272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルビー | 作成日時：2023年8月3日 22時
