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【六夕目 夕暮れの酒場】 ページ8

他のどの記事も同じ。



頭部が持ち去られたと書かれていた。





私はそんなことをした覚えはない。






―生き残り





ふとそんな恐ろしい言葉が頭を過る





まだ、私を狙う人間が生きていたら






体が冷えていく気がした。






エミリア「...ちゃ....リアちゃん!!」

はっと我にかえると、エミリアが心配そうに除き混んでいた。

エミリア「大丈夫...?息が荒くなってたけど...」

気がつくと、冷や汗が頬を伝っていた。


『大丈夫だ...何でもない。』




生きていたとしても


きっと今の私は分からないだろう。




しかし、用心に越したことはない。


『心配かけたな。...また来る。』


エミリア「...うん。」



図書館を出ると、夕暮れが街を染め上げていた。




『もう...こんな時間か。』




本に集中していたせいか、あっという間に時が過ぎていた。


今日見ても美しい光景だ。




完全に暮れるまで街を出来るだけ見て回ろうと思っていた時だ。


?「ねえ、そこの旅人さん!少し呑んでいかない?」

良い香りがする店の前で、娘に呼び止められる。


夕陽が染めたような赤毛をした娘だ。
周りの人間とはまた違う雰囲気だ。


奥を見ると...

聞こえる声、間違いない。


アーサーとホルスがいる。


『ああ...。折角だから、そうしよう。』

私は店へと入っていった。




パトリッツァ「へえー、二人とも旅人さんの知り合いだったの?あっ、私はパトリッツァっていうのよ!よろしく!」



『私はリアだ。』




アーサーとホルスが一緒に呑んでいたところだったので、
アーサーの隣に座らせてもらった。



ビールを一杯頼んで少し飲むと、豊かな麦の香りがした。



アーサー「リア、今日はどうだったんだ?」


『...図書館に行って...少し情報を得た。』

ホルス「情報...?」

『昔の事だ。』


そういってビールを流し込む。

パトリッツァ「飲みすぎないように気をつけなさいよー。そういえばリア...フードはずさないの?」


そう、頭からすっぽりと被ったフード。
これは自分を隠し、守る為のもの。
姿を見られない為のもの。

『...私の見た目は訳ありで...見られたくない。』

そう言えば三人は納得した様子で
それ以上は触れて来なかった。


そのあとはアーサーにどんどん酒を(また)飲まされたとこまでの記憶はある。



気がついたらいつもの泉の側で起きた。

朝日が眩しい。
頭がまた痛む。



『...またか。』





今度は気をつけよう...。



溜め息をつきながらそんなことを考えた。

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白い玉(プロフ) - ゆりさん» ありがとうございます!!頑張ります! (2018年1月13日 14時) (レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 白い玉さん» 面白い話しで好きです。最新頑張って下さい。 (2018年1月13日 14時) (レス) id: 5d18b714a6 (このIDを非表示/違反報告)
* *花菜**(プロフ) - 白い玉さん» おやすみw (2018年1月7日 16時) (レス) id: 10d63d3fb8 (このIDを非表示/違反報告)
白い玉(プロフ) - * *花菜**さん» ありがとうね!今日は片頭痛がするから寝るよ笑 (2018年1月7日 16時) (レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
* *花菜**(プロフ) - 新作おめでとう! (2018年1月7日 16時) (レス) id: 10d63d3fb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白い玉 | 作成日時:2018年1月7日 10時

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