【黄昏 初夏】 ページ11
風が吹いている。
この丘の上から森を照らす夕日を見ていた。
草たちがさわさわと風に身を任せて
彼女の髪のように揺れる。
俺はただ、一つの石の上に腰をおろして
その光景を見ていた。
石の前に置かれたラベンダーの横に寝転がって
空を見上げた。
「ジャルドーレ...か。」
彼女は最近街の方へよく出かけると思ったから
ついていってみた。
最近通りに通いつめているらしい。
「これが、最後のチャンスなのかも知れないな。」
君が時々溢す
連れていってくれ
なんて言葉は酷く潤んでいて
時々ぼやけていて
永遠を生きている
君が悲しいくらい消えそうで
いっそ俺なんて
「忘れてくれたっていいのにな」
俺は
時が止まってしまったのに。
初夏の風が頬を撫でた。
黄昏の光に
俺は透けた。
【九夕日 不穏な気配】→←【八夕目 通りと自然のいつもの場所】
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白い玉(プロフ) - ゆりさん» ありがとうございます!!頑張ります! (2018年1月13日 14時) (レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 白い玉さん» 面白い話しで好きです。最新頑張って下さい。 (2018年1月13日 14時) (レス) id: 5d18b714a6 (このIDを非表示/違反報告)
* *花菜**(プロフ) - 白い玉さん» おやすみw (2018年1月7日 16時) (レス) id: 10d63d3fb8 (このIDを非表示/違反報告)
白い玉(プロフ) - * *花菜**さん» ありがとうね!今日は片頭痛がするから寝るよ笑 (2018年1月7日 16時) (レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
* *花菜**(プロフ) - 新作おめでとう! (2018年1月7日 16時) (レス) id: 10d63d3fb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白い玉 | 作成日時:2018年1月7日 10時