芸能界からも妹、溺愛される Part８ (ページ5)

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非常事態　1 ページ5

深澤辰哉side

『やぁぁぁぁぁ！！！！！(泣)』

岩本「A、、、？」

渡辺「っ！」

その異常な泣き声が耳に届くや否や、翔太が楽屋を飛び出した。

阿部「何？！」

「分かんないけどとりあえず手分けして探そう、」

岩本「阿部ちゃんとラウールは残ってAが安心できるように準備してて！」

ラウール「僕も探しにっ！」

阿部「照達は行って！、、、ラウール、Aちゃんが安心出来るように準備して置くのだって、大切な仕事だから。手伝って？」

ラウール「、、、はい、」

最悪の事態も考えられる、、、まだ幼いラウールへの衝撃はなるべく軽くしたいっていう照の気持ちは話さなくても分かったし、阿部ちゃんがすぐに察知してくれて本当に助かった。

二人を楽屋に残して三手に分かれた。

照と目黒、佐久間と宮舘、康二と俺。

向井「、、、Aちゃんの声した！、、、こっち！」

「、、、しょ、た？」

向井「翔太君！！！ふっかさん！救急車！」

「っ！翔太っ！！！」

向井「Aちゃん！翔太君！！」

スマホを握る手の感覚が鈍かったのと、康二が二人を呼ぶ声だけが記憶に残ってる。

岩本「、っか！！、、、、か、、、ふっか！！」

「、、、照、」

岩本「もう救急車来るよ、、、落ち着こう、」

「、、、！翔太、A！」

宮舘「翔太もAちゃんも意識は戻ってる、、、ただ念のために診察はして貰うよ」

佐久間「康二、、、大丈夫だって。大丈夫だから、、、」

向井「、、、怖かった、、」

「康二、、、、全部やらせてごめんな」

謝ってそっと背中に手を当てたら小刻みに揺れ始めた肩……。

目黒「康二くん、(抱)」

「……ラウールは？」

岩本「かなりショックだろうから、阿部ちゃんにそのまま楽屋で待機して貰うように伝えてるよ」

その後すぐに到着した救急車で運ばれる二人と、同乗してくれた宮舘。

俺らは事務所の人の車で運ばれた病院に。

検査が終わるのを待って事情を聴くことになったけど、検査室の中から聞こえてくるAの泣き声…。

『えぇぇぇん、こわいぃぃぃ、かえりゅーっ、(泣)』

佐久間「、、、心が痛くなるね、」

ラウール「、、、がんばれっ、(泣)」

阿部「うん、応援しなきゃだよね」

(続く)