間違っちゃいない ページ42
重岡大毅side
ドラマの撮休日に、久しぶりにAと二人っきりで過ごす。
雄也は遠慮してたけど、全然会えてなかったから無理言うて預からせて貰ってるんやけど、全力で遊んだAは疲れて寝てしまった。
だから小さな音量で音楽を流しながら本を読んでたら流れてきた‘間違っちゃいない’。
無意識に口ずさんでたみたいで。
『、、、しーちゃ、』
「あ、起こしてもた?ゴメンな(苦笑)」
『……しーちゃ、うたって、?』
「ふふw」
膝に頭を乗せて見上げて来るクリックリの目。
「涙 一粒 星降る夜に 光れない 馴染めない なぜ同じように生きれないの」
「間違い探しの世界で 赤ペン持つのかい インクが足らないね」
「間違っちゃいないよな 消えたくなった夜も 逃げたくなった朝も まぁまぁカッコいいんじゃない」
「間違ってもいい 間違ってもいいんだ」
「―――おしまいっ!、、、A 、泣いてるん?」
『、、、しーちゃ、しゅごいね』
「え?」
『このお歌、にぃにー、だいしゅきなの。しーちゃが、がんばってるから、にぃにーもがんばれるんだって!』
『がんばれなくていー、いあになったていー、なしゃけなくていー、だしゃくていー、こわくなてもいー、どーんなじぶんだっていー♪、、、しーちゃ?かなち??』
……気付けば泣いてるのは俺の方やった。
雄也はちゃんと俺が伝えたかったことを分かってくれたんや。
「、上手やん」
『にぃにー、うたってりゅの!にぃにーもじょーずだよ!』
周りと同じように出来んくて悩んでんのは俺だけなんかな、って思う事もあったけど誰しもきっとそういう経験はあって。
雄也もしんどい世界でやっていく中で、通じるものがあったんかな。
少しでも背中を押せてるならこれ以上ない幸せなんやと思う。
『だいじょーぶ。しーちゃんの、ままでいいんだよ♪』
「…ありがとう。Aの周りは暖かいな」
『あちゅいー??くーらー、ぴっぴ(音頭下げる)?』
「ははっwずっとそのままで居ってな」
『??』
Aの周りの人はありのままを受け入れてAらしくある事を願ってるし、Aはそれをちゃんと理解してる。
だからこうして温かい言葉で話せるんやろうね。
今日は会えてよかった。
また明日からも頑張るわな♪
end
あとがき
風邪引いて死んでましたw
【間違っちゃいない】大好きです♡
ではまたー。
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作者名:タケット | 作成日時:2019年5月31日 14時