七夕(MD番外編) ページ36
濱田崇裕side
「Aはなにをお願いするん?」
『ないちょー♪』
MUSICDAYの楽屋に置いてあった短冊にせっかくならお願い事を書こうと、皆ノリノリで…(笑)
もちろんAと雄也も一緒に。
二人とも聞いても教えてくれへんから、俺らは後ろとか横から覗き込もうと必死w
Aはまだ字が書けんから神ちゃんをご指名して書いてもらったみたい。
どうしても知りたくて神ちゃんに聞いても、Aと言わんって約束したからって言うてくれへんし。
んで兄妹で仲良く頭を並べて皆から隠れるように何かも書いてた。
俺らもわちゃわちゃしながらも書き終わってそれぞれが裏に設置してある笹に括り付けて手を叩いて静かにお願い。
あんまり知らん人がいっぱいやとAがしんどいやろうと早々に切り上げて皆で帰ろうとしたら、俺だけスタッフさんにマイク確認で呼ばれたから、皆には先に帰ってもらった。
マイクの確認が終わって帰ろうと思ったとき、ちらっと視界に入った黄緑と緑の短冊。
“にぃにが いっぱい かつやく しますように”
“Aが早く元気になりますように”
人の事でこんなに幸せな気持ちになるのはいつぶりやろうか。
お互いがお互いを思い、幸せを願う心優しき兄妹に温かい気持ちになった。
そしてそのまま少し目線をずらすと、もう一枚の短冊。
“ジャニーズWESTがもっと大空へ羽ばたきますように”
誰よりもWESTが大好きな兄妹より
緑色の短冊と同じ字、そして可愛い七色の虹も描かれていた。
この場に誰も居らんかったら俺きっと泣いてた。
こんなに幸せでいいんやろうか。
大好きなメンバー、スタッフに囲まれ、こんなに応援してくれる仲間。
独り占めするのはズルいからこっそりグループラインに写メって載せた。
すぐに来た照史と望。
二人にバレん様に他のメンバーとは交代らしい(笑)
感動屋の二人はすぐに目をうるうるさせて噛み締めてた。
絆って時間じゃないねんな。
その人をどんなけ思うか、やねんな。
この小さな短冊には大きな想いが詰まってて…。
この願い、俺らが絶対叶えるから。
傍でずっと見ててな。
大きな愛を、ありがとう。
end
あとがき
一日遅れちゃったけど、どうしても書きたくて書いちゃいましたw
嫌な気持ちを忘れるには楽しいものを書くのが一番だわ(笑)
ではまたー。
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作者名:タケット | 作成日時:2018年5月2日 20時