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中島卓也side
あの後すぐ空き部屋に移動したっちゃけど、剛から事情を聞いた鍵谷も急いで来てくれた。
卓也「…雄也、まだ何も話さんつもりなんか？」
雄也「………」
遥輝「、黙っとっても分からんやんけっ！(怒)」
鍵谷「遥輝！お前も１回落ち着けって」
遥輝「…すんません」
さっきチラッと遥輝から見せられた手紙で何となくは悟った。
…雄也、もう話して良かよ、？
鍵谷「雄也…。誰にも相談出来なくて辛かったろ？…もう話していいんだよ」
卓也「大丈夫、俺らは絶対お前を見捨てたりせんばい」
雄也「、、っ、、、泣」
膝に置いた色が変わる程握りしめられた手と震える肩に、どれほどの恐怖を感じながら過ごしてたいたのかと思うと、俺らは皆言葉を失った…。
鍵谷はそんな雄也の横に座り肩を抱きしめ、暫く落ち着くのを待ってそっと話しかけた。
鍵谷「…雄也、話せる？」
雄也「…はい、、、数日前に手紙が届いてーーー」
雄也から語られた話は想像以上のもので、俺たちは皆身体が震えた…。
手紙から始まり写真まで撮られ、昨日からは視線も感じるようになったという。
手紙の内容も過激なもので、何か被害を受ける前に気付けた事に安堵したほど。
見せられた写真は全て隠し撮り。
鍵谷「…これは雄也に宛てたもの？」
雄也「一応俺宛です、」
遥輝「…？？、でも、これ」
鍵谷「…だよな。やっぱり変だ」
雄也「…変？」
卓也「最初は雄也を好きなファンが優奈に嫉妬してるみたいっちゃけど、最近のはどっちかっていうと、優奈が好きで雄也に対して嫉妬してるみたいばい」
雄也「…俺に、？」
遥輝「断言は出来へんけど、熱烈なファンである事に違いはないやろ」
鍵谷「雄也…皆にも話そう。なにか起きてからじゃ遅い。幸いな事に監督コーチもみんな居る。お前から話しづらいなら俺から話す」
雄也「…はい」
(続く)
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作者名：タケット
| 作成日時：2018年1月20日 23時
