まだまだ妹、溺愛される２ (ページ36)

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入院 1 ページ36

鍵谷陽平side

『、っこん、、、ぜぇー、、、』

「あらら、、また咳出てきたねぇー。先生呼ぼうねー(ピーッ、すみませんまた咳が出てきたのでお願いします)」

『、っ、、ひゅー、、、ひゅー、、泣』

「もう来てくれるよー。起っきして、トントンしようねー」

今優奈は都内某所の小児喘息の治療で有名な病院に入院している。

少し前から喘息が酷く、雄也の実家の近くの病院で入院してたんだけど、良くならないどころか酷くなっていったらしく、こっちの病院に転院してきた。

お母さんも一緒についてきてたんだけど、母方のご実家のお母さんも急に体調を崩してしまったらしく急遽三重に帰ることになってしまったので、代わりに練習終わりから付き添っている。

医者「(コンコン)、優奈ちゃーん、、あーまた酷いねー、お薬しようねー。そのまま抱いててあげて下さい。ーーー上手上手ー(ニコッ)もう楽になるよー！」

『、、、(ぐったり)』

医者「疲れちゃったね。寝んねしていいよー」

『、、、zzz』

「ありがとうございます(苦笑)」

医者「いえいえ…。まだ少しこういう感じが続くと思います、。体調を見ながら合う薬を探っていくので、見てる方も辛いと思いますが支えてあげて下さい」

「はい、、、」

やはり小さな優奈にとってこの4ヶ月の環境の変化は大きなストレスとなり身体を蝕んでいたらしい。

少し雄也のお母さんと話したけど、三重に連れて帰って来たことは間違いだったのではないかと頭を抱えていた。

皆が優奈にとっての最善を選んだつもりでいたのに、それが正しかったのか分からなくなっている。

(続く)