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松本剛side
その日の夜、食堂で鍵さんから話された話は皆を黙らせるには充分だった。
『??ふんふーん♪♪』
聞こえるのは皆が息を呑む音と、ヘッドホンを付けて俺の膝の上で鼻歌を歌う優奈ちゃんの声だけだった。
監督「剛、こっち見えないように優奈を抱いてて。……雄也、(パンッ)」
「「「「「っ!!!」」」」」
雄也「、った、」
監督「、(ギュッ) お前の周りには困った時助けてくれるヤツがいないのか?!俺らはそんなに薄情か?!」
雄也「、、っく、、っ、、、泣」
監督「助けが必要な時はちゃんと言葉にしろ!誰もお前を見捨てたりしないっ!(ギュッ)」
…ファイターズに来れた俺は幸せ者だ。
こんなに暖かい人がトップなんだから…。
宮西「おいコラ、クソガキ。あんなに何回もSOS出せって言うてたの分かってへんかったんか(笑)」
中田「アホー(笑)優奈のほうがよっぽど賢いんちゃうかー(笑)」
重苦しかった空気はこの二人が一掃(笑)
なるべく大人数で雄也さん達と動くとか細かい対策を練って夜は更けていった。
ーーー明くる日ーーー
鍵谷「あれ?優奈は?」
雄也「トレーナールームで遊んで貰ってます」
松本剛「え?でもトレーナーさん皆グラウンドに居ますよ?」
雄也「は、?…!?!!」
顔色を変えて走り出す雄也さんに俺と鍵さんも慌ててついていった、。
(ガチャッ!!!)
雄也「優奈っ!」
「「「?!?!」」」
鍵谷「誰かーっ!!!」
ストーカー「何だよっ!邪魔すんなよっ!(怒)」
雄也「……離れろっーーー!!(ガッ)」
鍵谷「あっ、剛!雄也抑えろっ!!」
松本剛「は、はいっ! 雄也さっんっ、、ちょっ、、うわっ、、」
ストーカー「離せよーっ!俺の優奈ー!!」
金子誠「鍵谷?!どうした?!」
鍵谷「マ、ックさ、、とりあえずこいつ(ストーカー)抑えんの手伝って下さいっ、」
遥卓「?!?!」
松本剛「あっ!卓さん、手伝って下さいっ」
卓也「…お、ん、、遥輝。優奈頼んだ、」
遥輝「……優奈、?」
我を失う雄也さんを抑えながらも視界に入ったのは上半身を裸にされて動かない優奈ちゃんと 、涙を流しながら自分の上着で包んで抱きしめる遥輝さんの姿だった…。
(続く)
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作者名:タケット | 作成日時:2018年1月20日 23時