妹、溺愛される １６

バイバイは言わないよ 1 ページ43

谷口雄也side


ファンフェスも終わり暫くが経った頃…その時は突然やってきた。

(〜♪♪♪)

「、もしもしー、父さん？」

父「遅くにごめんな、元気か？」

「、元気やけど、改まってどうしたん？(笑)あ、優奈はもう寝てるで？」

父「…そうか、丁度良かった。……帰国が決まった、」

「……お疲れ様、、で合ってる？」

父「、ありがとう(苦笑)……ほんでな、その時に優奈も引き取ろうと思ってる、」

「………」

父「向こうの環境が整ってなかったから、ファイターズに甘えさせて貰ったけど、帰国すればこっちの方が優奈にとっていい環境やと思うねん。もう何年かしたら小学生になるし、そうなるとシーズン中全国を飛び回る職業のお前では面倒見きれんやろ？なら帰国する今回がいい機会やと思ってな。…どう思う？」

「……父さんの言う通りやと思う、、、いつ、、、いつ帰ってくるん？」

父「年末までには帰国するよ」

「…俺、優奈に大切なもん貰いっぱなしで、、、何か返せたかな、？」

父「 …父さんなぁ、お前にもファイターズにもめっちゃ感謝してるんやで？、引き取った当初は我慢ばっかりで我儘どころか泣く事も少なかった優奈が、お前の所で目一杯笑うし怒るし泣くようになってん。あぁ、雄也らにお願いして良かったって心から思ってんよ」

「…そうかなぁ？」

父「時々電話で話す優奈の声とか内容でな、雄也とかファイターズの皆さんが大好きやねんなーって感じてたで。あの子を笑顔にしてくれてありがとう、」

「……優奈とファイターズには俺から話していい？」

父「もちろん！監督には俺からお礼の電話させて貰うわな」



この時間がいつまでも続くとは思ってなかったけど、こんなにも早く離れる事になるとは思ってなかったし、俺は当初想像していたよりも遥かにショックを受けているようや。


…それだけ優奈が自分にとってかけがえのないものになったって事なんかな、？


……どうやって伝えればいい、？


(続く)

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