妹、溺愛される １６

翔さんとおやすみなさい ページ5

中田翔side


地方遠征で久しぶりに優奈と寝る順番が回ってきて、寝かしつけて暫く経った頃、携帯で遊んでいたら魘され出した。

『、、んゔ、、、てか、、で、、』

「？？優奈、どしたん？」

『、とり、、ないで、、こに、る、ら』

「怖い夢かー？優奈、起きてー(トントン)」

『ん、、、(泣)』

「起きた？お目目開けてみー？」

『、、、(泣)』

「怖い夢でも見たんか？」

『(ギューッ)、、、にぃに、、おいて、ったっ、、(泣)』

「雄也においていかれたん？」

『(こくん)』

「怖かったなー、、もう大丈夫やでー」

『、、(泣)』

「(トントン)、全部夢やから大丈夫」

『…にぃに、っおんなの、ひととっ、いてっ、、っゆうなたんの、ばちょ、ないの、、、』

「…結婚か？、、、実際は知らんけど、例え結婚しても、子ども出来ても優奈の兄貴に変わりないやん」

『、じゃま、ない？』

「雄也が優奈のこと邪魔なんて思うわけないやん(笑)」

『ほーと？』

「ほんま(笑) あのなー、確かにこれから先雄也も他の奴らも結婚して子ども出来るかも知らへんけど、それで別に優奈のことが嫌いになったり、邪魔になったりするわけちゃうよ。ずっと同じなんて保証はないけど、優奈は特別やから」

『(こくん)』

「優奈には雄也以外にもファイターズにいっぱい兄貴居るやろ？」

『みーな？』

「宮さんらも俺も鍵谷とか卓、遥輝、直也とか皆家族やろ？他の子よりカッコイイ兄貴いっぱいやん(笑)」

『あい』

「優奈のことが大切っていう想いだけはずっと変わらんから。安心しー」

『(こくん)』

「よし、じゃー翔さんずっとギューしといたるから、もう一回寝んねしー(背中トントン)」

『(こくん)』


何回か今までも同じような事あったけど、その度に話すけどやっぱり不安やんな。

雄也だってそのうち結婚するやろうしな…。

当然雄也はそのままを願うやろうけど、その時優奈はどうするんやろ。

この子の未来が明るく幸せなものでありますように…。

end

あとがき

めちゃくちゃ前に書いてたやつやけど、投稿してない事に気付いて読み返したら、作者結構前から悩んでたみたいです(^^;

実は昨日の夜中に最終回分を書き上げました。

出来れば16を満杯にして終わりたいので公開はもう少し先になりそうです(^^)


ではまた次回作で！

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