妹、溺愛される

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宮西尚生side
『みやしゃん、ラッコ(抱っこ)』
さっきまで遥輝と絵本を読んでいたのだか、野手はグラウンドに守備練やバッティング練習に行ってしまったため、その間優奈は比較的安全なブルペンに預けられている。
雄也から今日は優奈の体調があまり良くないと聞いていたが、普段遠慮して甘えない優奈が誰かに抱っこを強請るのは珍しい。よほどしんどいのかもしれない。本人に聞いたところで『大丈夫』という返事しか帰ってこないので聞けへんけど(笑)
宮｢おいでー、ヨイショ、宮さんと遊びたくなったん？｣
『うん、いっぱいお話しゅるの』
宮｢そうかー。｣

雄也のことや他の選手達や監督コーチの話など色々聞かせてくれるが、段々と話の語尾が伸びて、船を漕ぎ始めた(笑)
優しく身体を揺らしながら背中をトントンしていると、寝やすいポジションを探し少しゴソゴソした後、ピタッと動かなくなりスースー寝息を立て始めた。
やはり、少し身体は温いが大事に至る程ではないと感じ優奈用に様々な場所に常備されているブランケットで包み抱き直した。

翔平｢あれ？寝ちゃったんですか？｣
宮｢微熱あってしんどかったんやろ、珍しく抱っこしてって言うてきたわー｣
増井｢なんだかんだ優奈は宮に懐いてるよね。体調良くないときは宮に抱っこ強請ること多いよね？｣
宮｢そんなに安心してもらえているのは嬉しいですけどね｣

頭元で話しているがグッスリ眠っている様子。

起きた時には熱下がって元気になってたらいいのにな。

3→←1 ファイターズが大好きだ

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