妹、溺愛される

宮さんと 1 ページ11

宮西尚生side

『みやしゃん、ギュッしててね』

今日は雄也が仕事で東京に行くため、本当は優奈も一生に行く予定やったけど、インフルエンザが流行っていることもあり雄也1人で東京へ。
そして何故俺が預かっているかというと、北海道で仕事があった俺を残して嫁と子どもが実家に遊びに行っており、それを知った優奈の“宮しゃんとお泊まりする！”という可愛いお願いでこういうことになっている(笑)

朝、雄也が申し訳なさげな顔をしながら家に優奈を連れてきた。優奈とお泊まり出来る程心を許して貰えていることが嬉しくて、好きでやることやから安心して行ってこい、と伝えるとようやく安堵の表情を浮かべ旅立って行った。

「ちゃんとギュッしといたるから触ってみ？」
『はなしたらメッよ』
「はいはい(笑)」
優奈は遠慮してなのか家で遊ぶと言ったが、シーズン中に増井さんに兎を抱っこしてみたいと話していたのを思い出して、動物園に連れてきた。ゾウやキリンを見て小さな目をキラキラさせて喜んでいるのを見て、連れて来て良かったと思った。

今はふれあい広場にて念願の(？)兎と対面したのだが、初めて見る動く兎にビビって俺にしがみついて恐る恐る手を伸ばしたり引っ込めたり(笑)
「宮さん一緒に触ったるから触ってみ？」
『ほんとぉ？いっちょね、しぇーのっよ』(本当？一緒ね、せーのっよ)
「分かった、分かった(笑)」
「『せーのっ』」
チョン、チョン(軽くタッチ)

『みやしゃん、ふあふあなの！』
あんなに怖がっていたのが嘘かのように、1度触れて怖くないと分かると兎をそっとナデナデしている(笑)
抱っこから降りて優奈に兎を抱くことを勧めたが、“みやしゃんといっしょにしゅるの”と言ってダウンの胸元を握ってきたので、あまりの可愛さにギュッと強めに抱きしめてしまった(笑)

「宮さん、優奈のこと大好きやで」
『ゆうなも、らいしゅきよ�・』
「何歳なっても宮さんとこうやってデートしてな」
『？うん(ニコッ)』

ニコニコスマイルが弾ける優奈と愛を確かめ合い(笑)、動物園を満喫した宮西でした(笑)

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