煙に巻かれて。【YG】

19.意識してよ ページ19

…だめだ。



「おあいこ、って何…？」


ユンギさんが私を抱きしめて言った言葉。
耳元で低く響くあの声を思い出して悶えてたら、眠気が何処かへ消え去ってしまった。


(テヒョンくんはどうでもいいとして)
(あれは事故)


ユンギさんはなんで私を抱きしめたの？
深夜目覚ましをかけてまで会いたかった人って…？
これって、期待してもいいってことなの？




だめだ、なんか今日は…いろいろありすぎて………

眠れな…………




ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ、




………めーっちゃ眠れた☆
AM10:36☆
大寝坊ぶちかましました☆(⌒▽⌒)☆






「やぁぁぁっべえ☆今日までにださんといかんU☆S☆B☆is☆here(＾ω＾)オワタ」


シャツもくしゃくしゃなまま急いで電車に乗り
会社についたものの案の定データは遅れそびれ、
訳のわからないぐらい上司に怒られた。





まあそりゃそうだよね…
私が完全に悪いです。




「完全に悪いけどさあ！！！？！！そんな怒る！？？！そんなに普段の業績悪いことまで私に言われたって知らんやん！！！！なあジミン！！！」

『wwwwそうですね』

「ほんまにむかつくわなんでそんなに言われなあかんの？カス上司小指の骨折れろ」

『wwwwwww』

「何笑ってんねん！てかさっきから何してんの？」

『電子タバコの説明書…これどうやって使うかわかります？』


たまたま階段を降りていたらジミンが登ってきたので半ば強引に誘ったジミンに上司の愚痴を浴びせる。


『お、ついた！これで、吸える、
……ゴホッ、ゴホッまってタバコ、苦しい…』

「無理して吸わなくていいのに…」

『だってAぬなといる口実が無くなっちゃうじゃないですか。』

「………キュン…じゃないわ、なあほんま、そんな言葉どこで覚えてくんの？勘違いするからあんま言わんほうがいいで」

『…………僕ヌナのくせ見つけたかも。』

「何よ」

『びっくりした時とか、感情的になった時すごく方言出るでしょ。しかもゴテゴテ関西弁。』

「何言うてんの？」

『ほら、図星』

ね？そうでしょ、なんて言いながら可愛く私の顔を覗き込んでくる小悪魔。


「確かにそう言われるとそうなのかも、てことで吸い終わったので出まーす！」

『え！？僕まだ一本も吸ってな、』

「バイバイ！」

『まって、』

ぐっ、と引き寄せられる腕。
なんなの、と言おうとしたら、壁にどん、と押しつけられた。








『ねえ、都合良すぎない？』






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