青春ソルトスプラッシュ!! (ページ20)

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【第18話】あの悲劇再びページ20

そ、そんなバカな…

『この男1も超能力使えるとか、きいてないんだけども！？』

あまりの驚きに、体の動かないのを治す薬無しに動けるようになった。

けど、紐で縛り付けられてるわけだから下手には動けないんだよね…

って、すっかり忘れてた、律くんとテルくん大丈夫かな…

律｢…ッ！この男、強い…！｣

男1｢はっ、誰も俺には勝てやしないんだよ！｣

うわぁ、あの男1、めっちゃ調子のってんじゃん…

テル(なんだか、前の僕を見ているみたいだ…こういう時、影山くんはどうしてたんだっけな…)

と、テルくんは考えていたに違いない。
え？なんでそんなの分かるか？そんな顔してるから、さ…☆

そんなこんなで、テルくんはガードだけをしているのに対して、相手の男1は容赦もなしにガンガンと休む暇もなく攻撃していた。

男1｢金髪よぉ、俺をナメてんのか？んなガードだけしやがってよぉ…｣

テルくんは、何をされても何かを考えた顔をして攻撃をガードしているだけだった。

律くんは、テルくんの様子を見ると、律くんもガードだけに集中して、攻撃はやめた。

すると、男1の怒りに火がついたのか、

男1｢あぁっ！許さねぇ！殺してやる！｣

ついには包丁を沢山並べて、律くんとテルくんのところへとむけて飛ばした。

私は目を瞑った。

危ない！あれじゃ死んじゃう！

何故か声も出なかった。

その瞬間だ。
テルくんと律くんのガードの威力がさらに高まり、包丁を男1の髪のところへと跳ね返した。

するとどうだろう、男1の髪の毛はキレイサッパリ落ち武者となった。

男1｢あ、あぁ…あぁぁ…俺の…俺の自慢の髪の毛…が…｣

急に男1が乱れたように泣き出した。

『こ、この男髪の毛が自慢だったのか…』

そう、この男1はあまりに髪の毛を自慢していたのか、その自慢の髪が無くなったことが悲しすぎたらしいようだった。

テル｢さっきはよくもあんなに攻撃してくれたね｣

と、爽やかに笑うテルくん。

律｢まだお楽しみが待ってますよ｣

と、爽やかに笑うテルくんの横で真っ黒な笑みを見せている律くんがいた。

うん、この男の人ある意味死ぬな、と直感でそう感じた。