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そんなこんなで幼なじみから恋人へとなった私達。お互い何が好きで何が嫌とか、ある程度は長年の付き合いということもありわかっているから問題なんてないように思えた。しかし、その長年幼なじみでいたことが仇ともなったのである。
要はそう、変化がない。
もともと幼なじみということもあって距離は近めだったし。ご飯を食べたりゲームをしたり、これはいつも通り。デートと呼んでいいかは分からないがドライブに連れていってもらったりもした。でもそれは恋人じゃなくたってきっと強請れば連れていってくれただろう。お泊まりだって、恋人になる前でもずるずるなし崩しに泊まることがあったから変化とは言えない。
友達以上恋人未満、まさにそれだった。
「あれ、配信終わったの？」
「おー」
時刻は23時37分。てっきり日付が変わるまで配信をするのかと思っていたが、お風呂から上がればソファに寝っ転がってスマホを触っているだるちゃんがいた。近づいて上から覗き込めば私の髪からだるちゃんの頬に水が滴る。
「おっ、まえ髪の毛びしょびしょやんけ」
「え、なに？乾かしてくれるって？？」
「そんなこと一言も言ってへんのやけど」
「わーい、嬉し〜」
「いや、やから、」
そう言ってソファの前に強引に座る。だるちゃんは分かりやすくため息をついていたがすぐに立ち上がってドライヤーを持ってきてはそのままスイッチを入れた。
ブォォォンという豪快な音と共にだるちゃんの手が私の髪を優しく梳かし乾かしてくれる。案外私はこういうのが好きだったりする。
「はい、乾いたで」
「ありがと〜」
「言っとくけどいつもやるわけちゃうからな」
「え〜ケチ」
「ケチで結構」
よいしょ、とだるちゃんの隣へとくっつくようにソファに座る。時計を見れば51分と、もう明日を迎えるまで10分を切っていた。
「あとちょっとだね」
「ん？あ〜そやな」
「なんでそんな歯切れ悪いの」
「いや別にこの歳になったらそこまでめでたいもんでもないやろ」
「はぁ〜？めでたいんだが？」
「そういうもん？」
「だって私の大好きな彼氏様の誕生日よ？」
いつもは口にしない素直な気持ちを少し、冗談交じりに言えばだるちゃんは意外そうに目をパチクリとさせた。
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たす(プロフ) - ?さん» 表現の仕方が素敵だなんてとっっっても嬉しいです〜😭ありがとうございます🫶🫶のろのろ更新ではありますが頑張ります〜！ (5月1日 18時) (
レス) id: 9e8649dc81 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - たす様の書く文章の表現の仕方がとても素敵で、毎回楽しく読ませていただいています🫶🏻🫶🏻これからもお体に気を付けて更新頑張ってください〜！ (4月30日 19時) (レス) id: f6c1f6723a (このIDを非表示/違反報告)
たす(プロフ) - さんかくさん» 年下だからこその真っ直ぐで押せ押せな感じを書きたくて作った話なのでそう言って頂けて嬉しいです〜！何度も読み返していただけてるのもほんと嬉しい限りです😭😭こちらこそいつもありがとうございます…！ (3月24日 23時) (レス) id: 9e8649dc81 (このIDを非表示/違反報告)
さんかく - いけいけごーごーのdrmさんとても新鮮で鼻血でそうです(年下好き)、幾度となく読み返してるこの短編にまた新しいお話が増えて純粋に嬉しいです！今回のお話も何回も読んで噛み砕いてにやにやしたいと思います、いつもありがとうございます☺️ (3月24日 19時) (レス) @page35 id: 035bc710b7 (このIDを非表示/違反報告)
たす(プロフ) - さんかくさん» そんな風に言って頂けるなんて遅刻だろうとお誕生日話更新してよかったです…！こちらこそいつもコメントに救われてます！！今回はちょっぴり幼さの残る夢主ちゃんにしてみました😊嬉しいです、ありがとうございます！ (11月8日 23時) (レス) @page27 id: 9e8649dc81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たす | 作成日時：2023年6月18日 21時
