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ソファに座って伊野尾が呼ばれるのを待っていれば、隣に座る伊野尾が俺の肩に頭を押し付けてきた。

う〜、なんて唸ってる。

あんまりくっつかれると俺の理性も結構キツいんだけどな…。



「伊野尾〜、どうした〜?」

伊「眠い…」

「寝るなよ。お前これから収録なんだから」

伊「…やぁぶ」



頼むから寝るなよ。

収録なんだから、と携帯の画面を見たまま言うと舌っ足らずに呼ばれる。

おいおい、ここに来てまさか…。

伊野尾を見ると本当に眠そうな目をしていて、少し赤くなってる頬。

額に手を当てるといつもより少し熱い。

また熱出始めたのか…。



「辛い?」

伊「なにが?」

「体」

伊「ん〜…別に、大丈夫」

「気分悪くなったりしたらちゃんと言うんだぞ? 今日は…お前ん家に俺が泊まりに行ってやるから」

伊「泊まりにくんの? なんで?」

「はぁ…良いから、少し寝てろ」



寝ろって促すけど嫌だと首を横に振る。

仕方なく向き合うように膝の上に乗せて頭を撫でると程なくして聞こえてくる寝息。

仕事で結構ストレスも溜まって疲れてんのに好きなんて言ったのが余計にストレスになっちまったかな…。

俺は飯作れないし、ここは頼りになる光にお願いするか。

トーク履歴から光の名前を探し出して、通話をタップして電話をかけると直ぐに出てくれた。



八『はーい、もしもーし、なんですか』

「あー、悪いんだけど、飯作りに伊野尾の家に来てくんね?」

八『伊野尾ちゃん家に? なんで?』

「今仕事で一緒にいるんだけどさ、こいつ熱出てきちゃって…」

八『あ、まじ? 薮、飯作れねぇもんな。分かった行くよ。どんくらいで仕事終わる?』

「ん〜…俺は多分すぐ終わるけど、伊野尾がメレンゲの収録だからなぁ…とりあえず二時間半後くらい。終わったら連絡するわ」

八『了解。頑張れよ』

「おう」



こういう時、頼りになるメンバーがいて良かった。

電話を切るとちょうどスタッフさんが呼びに来て俺がいることに驚かれたけど、伊野尾が熱あるって事を伝えると素早く対応してくれた。

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美声猫 - 伊野ちゃんがとにかく可愛い!伊野ちゃんが薮くんの上でウサギと遊んでるところが本当に雑誌に出てくれないかなって願ってます笑これからも頑張って下さい! (2017年4月5日 10時) (レス) id: 98a7412603 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ひなたさん» コメントありがとうございます!ドSな感じも帝王な感じも書ける気がしなかったので自然体でタイプだなんて、きっとこの作品の薮くんもとても喜んでいると思います(笑) 結構ギリギリな表現で書いてるので書いててもどかしい感じもしてます(^^; Twitterの方大丈夫ですよ! (2017年2月15日 12時) (レス) id: f97d475271 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - はじめまして。毎回更新楽しみにしてます。佳さんの書かれる薮くんはドSでもなく帝王でもなくとても自然体で物凄くタイプです!もうわたしの煩悩がはち切れる寸前です(//∇//)Twitterのほうは掛け持ち垢(すみません)でフォローしても大丈夫ですか? (2017年2月15日 9時) (レス) id: 85d71dbfbe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - JUMP大好きな白米と猫さん» コメントありがとうございます!薮くんからイケメン臭漂いますか!?よかったです(^^♪ 薮くんをイケメンに書けているか心配だったので(^^; ツンツンしちゃう伊野尾ちゃんと甘やかしちゃう薮くんを書きたかったので、そう言って頂けて嬉しいです(^^) (2017年2月13日 12時) (レス) id: f97d475271 (このIDを非表示/違反報告)
JUMP大好きな白米と猫(プロフ) - 伊野ちゃん可愛すぎる!!そして薮くんから漂うイケメン臭!!続き楽しみです!!変態薮くんにいじられてる伊野ちゃんと、伊野ちゃん甘い薮くんっていいですよね…( *´艸`) (2017年2月11日 21時) (レス) id: f122806c5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年1月15日 21時

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